先日、パンジーメディアさんの取材を受けました。
東大阪市の社会福祉法人、創思苑の林淑美さんが設立され、 NHKでお仕事をされている小川道幸さんが関わっておられるパンジーメディアは、知的障害を持つ方のアドボカシーに向けたインターネット放送等を行うメディアです。番組作りには当事者の方々も関わっておられます。林さんらは、ピープル・ファースト運動に早くから触れ、当事者のエンパワメント活動にメディアが必要だと自前で設立されました。
当事者の方にとってのインタビューは、辛い過去について告白し、またそれを元に自らの未来について考える自己物語形成の機会にもなっているようです。当事者の方々が企画・出演されるドラマは、自分たちがしたくてもできなかったことを、自ら演じることで達成するプロセスにもなっているようで、大変好評だとか。当事者の表現とメディアの関わりを考える上でも非常に示唆的な事例です。知的障害を持つ方を取り巻く状況がよくわかる、学ぶことの多いメディアですので、ぜひ一度ご覧ください。