02 機材選び

コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い

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マイクは大きく分けて「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」の2種類あります。
本記事では、それぞれのマイクがどの用途に向いているのかを詳しく解説します。

コンデンサーマイクとは

コンデンサーマイクは、高感度でクリアな音を録音できるマイクです。
感度が非常に高く、ささやき声や小さな音などもクリアに録音できますが、環境音や雑音も拾いやすいため、静かな場所での使用が推奨されます。
一般的に48Vのファンタム電源で動作するため、オーディオインターフェースやミキサーが別途必要です。
繊細な音までしっかり拾うため、スタジオ録音やナレーション収録によく使われます。

コンデンサーマイクの特徴

  • 感度が高いため、ささやき声や小さな音など細かい音までしっかり拾うが、環境音や雑音も拾いやすい
  • 低音から高音まで幅広い音域をバランスよく収録でき、クリアな音質を実現する
  • 動作には電源供給(ファンタム電源)が必要なため、オーディオインターフェースやミキサーを使用する必要がある
  • 繊細で、湿気や衝撃に弱い
  • 比較的高価なものが多い

ダイナミックマイクとは

ダイナミックマイクは、耐久性が高く、周囲の音を拾いにくいマイクです。
感度が低いので口元に近づけて話す必要がありますが、その分、環境音や雑音を抑えて録音できます。
そのため、騒がしい場所でもクリアな音声を録音しやすく、ライブやラジオ収録、ポッドキャスト配信に向いています。

ダイナミックマイクの特徴

  • 感度が低いため、周囲の雑音や環境音を拾いにくく、騒がしい環境でもクリアな録音が可能
  • 口元に近づけて話す必要があるため、適切なマイク位置の調整が必要
  • 電源供給が不要なため、手軽に使用できる
  • 耐久性が高く、湿気や衝撃にも強い
  • 比較的安価で入手しやすいものが多い

比較

マイクの「指向性」とは、どの方向の音をどれくらい拾うかを示す特性のことです。
1.単一指向性
前方の音を拾い、後方や横の音を抑える。
→ポッドキャスト・ナレーション・ボーカル録音に最適

2.双指向性
前後の音を拾い、横の音を抑える。
→インタビューや対談におすすめ

3.無指向性
全方向の音を均等に拾う。
→会議録音や自然音の収録に最適

どちらのマイクがおすすめか

どちらのマイクを選ぶべきかに絶対的な正解はありません。
求める音質や録音環境に応じて、適したマイクを選ぶことが大切です。

たとえば、コンデンサーマイクは高音質ですが、環境音も拾いやすいため、静かなスタジオのような環境でないとノイズが入りやすくなります。
そのため、家庭や屋外などの騒がしい場所では、かえって不適切な音になることもあります。

もしどちらを選ぶか迷っている場合は、まずはダイナミックマイクから試してみるのがおすすめです。
ダイナミックマイクは環境音を拾いにくく、扱いやすいため、ポッドキャストやライブ配信、ナレーション収録など、さまざまな用途で使いやすいマイクです。

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