00 報道とポッドキャスト

報道とポッドキャスト

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報道、ニュースとポッドキャスト

ポッドキャストは現在、若い人を中心に、情報を収集し、トークを楽しむために人気の音声メディアです。
その人気は現代の情報消費のスタイルに合っているからだとされています。ニュースや報道について、関心が低くなっていると言われる現在、ポッドキャストを報道やニュースで活用・聴取するには、さしあたり以下のようなメリットがあります。

1. いつでもどこでも聴ける

ポッドキャストはスマートフォンやPCで簡単に再生でき、通勤中や家事の合間、運動中など、時間や場所を選ばずに情報を得ることができます。これにより、忙しい人でも最新ニュースを効率的にチェックできます。また、目を酷使するスマートフォンでのニュースと異なり、耳で関心のある話題に向き合えるメディアとして注目されています。ニュースにあまり関心がなくても、チャンネル登録さえしてしまえばフィードで流れてくる可能性があります。

2. 深い解説が可能

テレビやラジオのニュースは時間の制約があるため、限られた情報しか伝えられません。一方、ポッドキャストでは、トークや専門家のインタビューを通じて、ニュースの背景や影響を詳しく伝えることができます。特にトークという様式は、分かりづらい内容を確かめながら内容を理解することもできます。

3. リスナー/配信者との近い距離

ポッドキャストは、ジャーナリストや話し手がリスナーに直接語りかける形式が多く、親しみやすい雰囲気があります。ニュースを「読む」だけでなく、声で「聞く」ことでより感情も伝わりやすくなります。また地域から国際問題、あるいはなんらかのテーマなど、リスナーの範囲を設定することも可能です。

4. 多様な視点の提供

大手メディアだけでなく、独立系ジャーナリストや専門家も自由に番組を配信できます。そのため、主流メディアとは異なる視点や、専門的なニュースを提供するメディアとしても機能します。

5. 広告やサブスクリプションでの収益化

ニュースポッドキャストは、うまくいけば、スポンサー広告や有料購読モデルを活用することで、持続可能な運営が可能になります。これにより、独立系メディアも質の高いコンテンツを提供し続けることができます。

6. 配信の容易さ

一度手続きを学んでしまえば、配信そのものはそれほど難しくありません。YouTubeなども活用しながら、より広いリスナーに届けることができるかもしれません。地域情報であっても、地域を離れた出身者に届けることもできますし、関心を持つ人に伝えられる可能性があります。

一方で、書いたものと異なり、トークは確証が得られていないことや、噂レベルのことが配信されてしまいがちです。また声のメディアには、良くも悪くも、感情が伝わりやすく、怒りや偏見などが増幅されがちな側面もあるので注意したいところです。

このポッドキャストマニュアルは、2023年度放送文化基金研究助成「地域メディアにおけるPodcastの活用をめぐる実践的研究」のもと、立命館大学小川研究室監修のもと、NWU合同会社が制作いたしました。

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