マドリードのIAMCR 2019 、無事に金山智子先生との共同発表を終えて帰国しました。スペインは「これくらいでシエスタを取ると思って欲しくない」と言われるほど気持ちのいいカラっとした気候で、例年より随分涼しかったみたいです。名古屋の湿気に慣れた私は早速拍子抜けして風邪をひき、期間中、体調万全とはいきませんでした。
IAMCRでの研究発表は、周縁的立場に置かれた人々に対するアクションリサーチも多く、世界中には社会状況も違うのに、よく似た関心からなされた研究がこんなにあるのかと驚かされます。一回の発表から一気に視野が広がるので効率的ですが、この先三年で取り組む予定のジャーナリズムのファンドレイズの研究については、世界各地で苦戦していることがわかってしまいました。
音声メディアに関する新たなワーキンググループの立ち上げの会に参加できたのもいい経験でした。ここのところ、なんとなく関心が向いていた領域が、実はかなりホットな領域になっている模様。来年は今年続けている施設や作業所でのラジオ・プロジェクトについて発表する予定です。