コロナ禍でなかなか外出したり、人にあったりすることができない現在、高齢者の身体的機能や認知機能の低下、「フレイル」が問題になっています。研究室では、カナダからのJSPS外国人研究員Sarah Wagnarさんとともに、この秋冬、二つのデジタル・ストーリーテリングを行いました。今回は適宜zoomを使っての実践、発表となりました。デジタル・ストーリーテリングが、まさしく徹頭徹尾「デジタル」で行われたことになります。

1回目は名古屋市天白区で先進的な介護を模索している「結の樹 天白」さんで、大学学部生のゼミ生と、そして2回目は中国からの留学生と医療法人 士正会 グラード栄東の元お医者様との間でストーリーを制作しています。
作品は、今後、カナダの高齢者施設の方も含めて、zoom上映会、交流会を設定する予定です。

追記:無事、作品ができ、3月9日、カナダと日本の施設をつなぎ、それぞれの作品を通訳・翻訳付で鑑賞、交流しました。
カナダのストーリーは、「施設内で見つけた新たな愛について」また日本に25年住んでおられた方の「パーキンソン」との付き合い方、日本においては「白米に込めた母の愛」「患者とともに歩んだ医師」「編み物で綴る歴史」「海で育った方が山に嫁がれて、、、」といったストーリーになりました。カナダBC州の「高齢者・障害者専用バス」についての質問、母の愛について、仕事について、英語・日本語の問題もありましたが、高齢者の方々は、国や状況が違っても、お互いの状況に対し共感的に視聴されていたように感じました。

 

 

作品についてはまた後日、Media Conteのサイトで公開予定です。