2022年社会情報学会は9月2、3日に東北大学川内キャンパスで行われました。本ゼミからはM2の芳賀美幸さんが刑務所ラジオの研究発表を行い、コメンテーターの先生などから非常に有益なアドバイスをいただきました。これからが楽しみな研究です。

翌日は東北大学大学院情報科学研究科坂田邦子ゼミと院生の合同ゼミを行いました。パワポを使ってそのまま発表するというのはもう飽きた、ということで、この日はデジタル・デトックス。研究背景、対象、目的、キーワードと概念図、現在の困りごとをスケッチブックに五枚の紙芝居方式で描き、自分の研究を互いの大学の院生や教員に紹介するという方式です。前日から食事を共にしていた院生たちでしたが、翌日は研究モードに変わり、絵や図を駆使して早速五枚で大まかな内容と困りごとをきっちり説明してくれました。それに対し、互いに質問、コメント、アドバイスをしていきます。

美味しい昼食後は、修士1年と修士2年以上に分かれ、困りごとをお互いに共有し、分類していきます。「理想と現実のギャップ」「研究対象の絞り方」「研究の意義をめぐる迷い」「背景となる理論の勉強不足」という、共通したお悩みが抽出されました。 これは博士課程の学生や教員たちにも共有できる悩みかもしれません。

初めての開催でしたが、意外と好評だったので、来年度以降も続けたいと考えています。指導教員という「親」だけでなく、時々「おじさん、おばさん」のような関係の教員がふらりとやってきてコメントする、というのも悪くない気がします。たくさんの先生や院生に囲まれて学んだ自分の学生時代を思い起こし、研究はコミュニティで育つものだと改めて感じました。