突然仕事がキャンセルになったので、中日新聞主催、教育関係者向け、下村健一さんのメディアリテラシー講座へ。

面白い、、、。

下村さんの講義は、小中学校の先生方にも取り組みやすく、事例満載の構成で、間違った方向に着地しない工夫がしっかりあって素晴らしかった。フィードバックをベースに改善されているからか、違和感なく、教授法含め、たくさん学ばせていただきました。執筆されている本もいいのだけれど、生で見る放送出身のパフォーマンスの見事さは嫉妬モノ。

あえて私が内容を一つ伝えるとすると、情報の真偽を白か黒かで決めるスイッチオンオフの感覚ではなく、白と黒の間をコンロの火を調節するように自在に動かして判断することが大事、という表現をされていました。こういう比喩の使い方も見事。

メディアリテラシーを大学で教えるのはとても難しいと感じています。正しい答えは一つ、という日本の教育が徹底していて、学生たちは「で、答えは?」「先生は何を求めているのかな」的な表情で見つめてきます。そして、何を言ってもいいんだよ、ということを理解してもらう頃に授業が終わります。

見せていただいたスライドの中で感動したのは、下村さんの授業の後、保護者面談に向けて中学生が黒板に残した落書き。しっかり理解して、世の中を賢く生きていけるんだろうなあとメディア・リテラシーの大切さとポテンシャルを改めて感じました。どんなものか、知りたい方はまたぜひ下村さんの講義をどこかで受講してみてください。

終了後、ゼミの春学期打ち上げにも参加していただき、講演で十分話せなかったことも学生たちに講義していただきました。久しぶりの大盛り上がりで、メディアリテラシーを「楽しませて」いただきました。ありがとうございました!